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水曜の21時。駅からの帰り道で、今夜も台所に立つ気力は残っていないと分かっている。コンビニで弁当を選んで、袋を提げて歩きながら思う。「日曜に作っておけば、今ごろ温めるだけだったのに」。
そこで「まるごと冷凍弁当」を見かけて、これなら俺でも、と思った人は多いはずだ。ただ、何食作ればいいのか、何日もつのか、そもそも冷凍室に入るのか。そこが分からないまま日曜が終わる。順番に片づけよう。
先に結論:弁当箱ごと冷凍して、平日の夜は温めるだけ
①休みの日に、ごはんとおかずを弁当箱に詰めてそのまま冷凍する。 ②平日の夜は、朝のうちに冷蔵室へ移しておくか、帰ってそのまま電子レンジで温める。 ③作る数は「冷凍室に入る数」と「2週間で食べ切れる数」の小さい方で決める。
③の数の決め方は、このあと表を使って話す。
まるごと冷凍弁当とは。一人暮らしの夜に向く理由
まるごと冷凍弁当は、ごはんとおかずを詰めた容器ごと冷凍するやり方のことだ。つまり、自分の家で作った冷凍食品になる。だから食べる前に電子レンジなどで温め直すのが前提になる。
昼の弁当として職場へ持って行くなら、凍ったまま運んで、食べる前にどこで温めるかまで考えないといけない。
一人暮らしの晩飯に使うなら、その悩みはまるごと消える。冷凍室から出して、自分の家のレンジに入れれば終わる。夜に家で食べるなら、持ち運びの心配が最初から無い。ここが、一人暮らしの夜にこのやり方が合う理由だ。
何食作るか。上限は2つある
「平日5日分を作るもの」と思い込んでいる人が多い。でも、一人暮らしの作る数は気合いでは決まらない。次の2つの上限の、小さい方で決まる。
| 上限 | 目安 | 出どころ |
|---|---|---|
| 冷凍室に入る数 | 冷凍庫の詰め込みは7割程度まで | 厚生労働省「家庭での食中毒予防」 |
| 2週間で食べ切れる数 | 冷凍での保存は2週間が目安 | まるごと冷凍弁当を考案した人の記事 |
1つ目:冷凍室に入る数
国(厚労省)の目安では、冷凍庫は-15℃以下を保ち、詰めすぎに注意して7割程度にとどめる。
一人暮らし向けの冷蔵庫の冷凍室がどのくらいか、1つ例を出す。たとえばパナソニックの2ドア冷蔵庫 NR-B17DW は、全体の定格内容積が168Lで、冷凍室は44L。メーカーの仕様では、そのうち食品を入れる目安は34Lとされている。これは1機種の例だが、お前の家の冷凍室にも、もう冷凍の肉やアイスが入っているはずだ。
だから弁当箱が何個入るかは、今の冷凍室を開けて、実際に並べて数えるしかない。日曜に作り始める前に、まず空いている場所を確かめておこう。
2つ目:2週間で食べ切れる数
考案した人の記事では、冷凍での保存期間の目安は2週間とされている。
同じパナソニックの機種の仕様には「冷凍食品保存期間の目安 約3ヶ月」という数字も載っている。ただしこれは、買ってきた冷凍食品の目安だ。手作りの冷凍弁当はこれと別物で、目安は2週間のほうになる。
一人だと「5食」はかえって余る
家族なら、5食を毎週作っても全員で食べて回る。一人だと話が違う。飲み会がある、外で食う夜がある。そのたびに1食ずつ冷凍室に残って、気づけば作ってから2週間を越えた弁当箱が奥に溜まっていく。
俺の勧めはこうだ。作るのは、平日の夜のうち「作れない夜」の数だけ。残業が続く曜日が3日なら3食。最初の1回は少なめに作って、冷凍室の空きと自分の食べるペースを見てから数を足していく。5食作れなかった週を、失敗に数えなくていいんだ。

詰めるときに外さない3つ
何を詰めるか迷ったら、乾物や根菜を使った昔ながらの惣菜が冷凍しても食べやすい。作り置きのおかずがあるなら、それを弁当箱に詰めてもいい(一人分のカレーを冷凍しておく話も別にまとめてある)。
詰めるときに気をつけるのは、この3つだけだ。
- ゆで卵は入れない。 冷凍すると白身がパサついて、おいしく食べにくい。
- 溶けたときに出る水分を抑える。 葉野菜はかためにゆでる。卵焼きなら片栗粉やマヨネーズ、砂糖を加える。おかずはそれぞれカップに分けて詰める。
- 詰める前に冷ます。 作ったおかずは浅い容器に小分けして、早く冷やしてから弁当箱へ。熱いうちは弁当箱に詰めない。
弁当箱は、冷凍とレンジの両方に使えると書いてあるものを選ぶ。ここさえ押さえれば、レシピ本を開かなくても始められる。
平日の夜の食べ方
温めるときに迷わないよう、手順を3つにしておく。
①朝のうちに冷蔵室へ移しておくか、帰ってから凍ったまま電子レンジで温める。 ②ふたがレンジに対応していないときは、ごはんの上にだけでもクッキングシートなどをかぶせる(ごはんがパサつくのを防ぐ)。 ③温めたら真ん中を確かめて、冷たかったら追加で温める。熱の通りにくいおかずは、時々かき混ぜる。
ここで外すと危ないのは2つだけだ。手作りの冷凍弁当は、凍ったまま食べない。温め直しは欠かさない。それから、台所に出しっぱなしにして溶かさない。国の目安でも、冷凍食品の解凍は冷蔵庫の中か電子レンジで、と言っている。朝、急いでいて冷蔵室に移し忘れたなら、夜にそのままレンジに入れれば済む。
温めたあとに少しでも怪しいと思ったら、食べずに捨てる。もったいなく感じても、そこで迷わないほうがいい。
作れなかった週、飽きた週の逃げ道
正直に言うと、日曜に何も作れない週は来る。疲れて寝ていた、予定が入った。冷凍室が空っぽの月曜は、誰にでもある。もうひとつは、自分の弁当が同じ味ばかりになって飽きる週だ。作れるおかずの数には限りがあるから、ここも避けにくい。
そういう週のために、買う側の逃げ道も1つ用意しておくと気が楽になる。おかずを選んで届けてもらう惣菜の宅配なら、たとえばミールセレクトは240種類以上からメニューを選べて、1人分から頼める。自分では作らないおかずが入るだけで、飽きた週の気分が変わる。
冷凍の宅食の使い方や月にいくらかかるかは一人暮らしの冷凍宅食の記事に、どの宅食から試すかの順番は何から選べばいいかの記事にまとめてある。手作りの弁当と宅食で冷凍室を取り合いそうな人は、冷凍庫のスペースの話を先に読んでおくといい。
よくある質問
手作りの冷凍弁当は何日もつ?
考案した人の記事では、冷凍での保存期間の目安は2週間だ。2週間を越えた弁当は、俺なら食わない。冷凍室の扉に作った日を書いておくと、越えたかどうかがすぐ分かる。
会社に持って行ってもいい?
持って行くなら、凍ったまま持って行って、食べる前に職場のレンジで真ん中まで温める。机の上に出しっぱなしにはしない。この記事では、持ち運びを考えなくていい夜の使い方を勧めている。
まとめ:作れない夜の数だけ、弁当箱ごと冷凍
- まるごと冷凍弁当は、ごはんとおかずを弁当箱ごと冷凍して、食べる前に温め直すやり方
- 作る数は「冷凍室に入る数(詰め込みは7割まで)」と「2週間で食べ切れる数」の小さい方。一人暮らしなら、作れない夜の数だけ作る
- 夜は、朝に冷蔵室へ移すか、凍ったままレンジへ。真ん中が冷たければ追加で温める
- 作れなかった週・飽きた週は、惣菜の宅配を逃げ道に
作り置きそのものが続かない人は作り置きが続かない理由の記事を、休みの日にどう動くかの段取りは日曜の段取りの記事を見てほしい。昼の弁当が続かない人は弁当が続かない話、冷凍室が空っぽの夜の逃げ道は残業の日の晩飯の記事にまとめてある。汁物まで作り置きしたい人は味噌汁の作り置きの記事へ。
休みの日のお前が、平日のお前に晩飯を何食か渡しておく。何食渡せるかは、冷凍室の扉を開けて空きを数えたところで決まる。
惣菜定期宅配(ミールセレクト)
惣菜を選べる宅配で飽きにくさを作りやすい


