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雨の夜、残業帰り。冷蔵庫は空っぽで、もう台所に立つ気力がない。アプリを開いて牛丼を1つ頼む。「お店と同じ価格」のマークが付いた店だから安心していたのに、会計画面の合計を見て指が止まる。商品代より、ずいぶん多い。
お前が高く感じたのは気のせいじゃない。どこで増えているのか、順番に見ていく。
先に結論:高いのは商品代より、その下に並ぶ行
①デリバリーの会計は、商品代のほかに**サービス料・配達手数料(送料)**などが別に乗る ②1人分の小さい注文や、雨・混雑の夜ほど、その行が重くなる仕組みがある ③頼む夜を決めて、頼まない夜の分は冷凍の宅食を箱で置いておく
デリバリーを使うなと言う気はない。俺も頼む。困るのは、何も考えずに毎晩1人分を頼む流れのほうだ。
会計画面の「商品代の下」に何が並んでいるか
Uber Eats の公式ヘルプには、商品代金以外にかかる手数料として、サービス料・配達手数料・サービス利用料・優先配達料・少額注文の手数料・注文取扱手数料の6つが並んでいる。出前館は2026年3月1日から、料金を「商品代金+サービス料+送料」の形に変えた。
2026年10月時点の公式ヘルプで、主な行を並べるとこうなる。
| 項目 | Uber Eats | 出前館 | 何で決まるか |
|---|---|---|---|
| サービス料 | あり(配達パートナーが運ぶ注文) | あり(基本サービス料) | 商品代金に応じて変わる |
| 配達手数料・送料 | あり | 送料(「出前館がお届け」の店は発表時点で送料無料を継続) | 距離・配達する人の数・注文金額などで注文ごと |
| 少額注文の手数料 | レストランは780円未満で150円 | ― | 商品代金の合計 |
| 天候・混雑の上乗せ | 混雑時は配達手数料が上がることがある | 悪天候・配達員不足のとき配達員支援金 | その時間の状況 |
| 現金払いの手数料 | ― | 別にかかる(金額は注文画面で) | 支払い方法 |
サービス料の率や配達手数料の金額は、どちらの公式ヘルプにも数字が載っていない。「商品代金に応じて変わる」「注文ごとに決まる」とだけ書いてある。だから俺もここで金額は言わない。最終の金額は、各社の注文画面で見るのが確かだ。
高いのは商品代より、商品代の下に並ぶ行だ。 ここさえ分かれば、会計画面のどこを見ればいいかが決まる。
1人分しか頼まないから、手数料の割合が重くなる
一人暮らしは、1回に1人分しか頼まない。注文の合計が小さい。ここが家族の注文とちがう。
Uber Eats の少額注文の手数料は、レストランだと商品代金の合計が780円未満のとき、150円かかる(一部の店は条件や金額がちがい、最終確認画面に出る)。牛丼を1つだけ、ハンバーガーを単品で1つだけ。1人分の夜は、合計がこのラインを下回ることがある。
出前館は、「出前館がお届け」の店について、2026年6月1日の発表時点で送料無料を続けるとしている(終了時期は未定)。ただしサービス料は別にかかり、そのうち基本サービス料は商品代金の合計で決まる。ヘルプには、送料がかかるときの決まり方として、送料は注文金額・配達距離・需給を見て注文ごとに決まり、標準送料(「お店ごとの標準的なご注文金額での送料」)があり、注文金額がその標準的な金額を下回ると、送料が標準送料より高くなることがある、とも書いてある。自分の注文に送料が付くかどうかは、注文手続きの画面で確かめてくれ。
同じ店に頼むとして、比べるとこうなる。
- 家族で3人前:注文1回ぶんの手数料を、3食で分けて持つ
- 一人暮らしで1人前:注文1回ぶんの手数料を、1食で全部持つ。Uber Eats なら、合計が小さいと少額注文の手数料も乗る
お前が損な頼み方をしてるんじゃない。1人前という注文の小ささが、そのまま手数料の割合を重くしている。
頼みたい夜ほど高い。雨と残業の夜

Uber Eats の配達手数料は、お届け先までの距離や近くにいる配達パートナーの人数などから注文ごとに出される。ヘルプには、混雑する時間帯は配達手数料が通常より高くなる場合がある、とある。混雑しているときはアプリで知らせが出て、会計画面にも表示される。
出前館は、サービス料に「配達員支援金」が乗ることがある。条件は、降雨・降雪・強風・猛暑・ゲリラ豪雨などの天候悪化のときと、配達員が足りない時間帯や遠距離の配達のときだ。
ここで気づいてほしい。お前が台所に立つ気力をなくすのは、雨の夜や残業で遅くなった夜じゃないか。頼みたい夜ほど、手数料が上がりやすい夜と重なる。 残業の夜をどう食いつなぐかは、残業の夜の飯にもまとめてある。
「お店と同じ価格」でも手数料はかかる
2026年に入って、商品の値段そのものは変わってきた。
- Uber Eats:2026年3月20日から、アプリ上の商品価格を店と同じにした(発表時点で全国約1万8千店。一部の商品は店頭と違う場合がある)。ただし配達手数料・サービス料などは別にかかる場合がある、と注意書きがある
- 出前館:お店価格を2026年3月に全国へ広げ、6月1日の発表時点で約21,000店。そのうち16,000店以上は、全商品をお店価格で頼める
出前館は2025年9月の発表で、デリバリーの商品価格は店の価格より約2〜4割高く設定されることが多いのが現状、と自分で説明していた。だからお店価格のマークが無い店では、今も上乗せが残っていることがある。
商品代は下がった。でも、さっきの表の行は消えていない。マークを見て安心した夜ほど、会計画面の合計まで目を通してくれ。外食全体でひと月にいくら出ているかは、外食費の記事で見られる。
頼む夜を決めて、頼まない夜の分は箱で置いておく
頼む夜を決めるのは、お前だ。誰かと分けて食べる夜、1週間がんばった自分への夜。そういう夜は手数料を分かったうえで頼めばいい。何回までにしろ、とは俺は言わない。
困るのは、決めていない夜だ。休日にもデリバリーへ流れやすい話は休日の飯に書いた。頼まない夜のために、冷凍の宅食をまとめて置いておくと、ここが変わる。
デリバリーは1人分を毎回運んでもらう形だ。冷凍の宅食は、何食分かを1回でまとめて運んでもらう形で、送料は箱ごとにかかる。Muscle Deli の公式FAQにある送料(税込・2026年9月4日お届け分から順次切り替え)を食数で割ると、こうなる(俺の計算・商品代は含めない)。
| 1回に届く食数 | 送料(税込) | 1食あたりの送料(計算) |
|---|---|---|
| 5食 | 1,200円 | 1,200÷5=240円 |
| 10食 | 1,420円 | 1,420÷10=142円 |
| 15食 | 1,420円 | 1,420÷15≒95円 |
※北海道・沖縄県は1,530円〜。GREEN SPOON の定期も送料は1回の箱ごとにかかる。

ひとつ、申し込む前に見てほしい。Muscle Deli の定期には、6回・12回・24回の契約回数に満たないで解約すると、違約金(直近で届いた商品の送料を抜いた1回分の商品代金)がかかるプランがある。回数は先に確かめておこう。
商品の値段やメニューは、それぞれのページにまとめてある。
- Muscle Deli
- GREEN SPOON
- 冷凍の宅食の置き方・使い方は一人暮らしの食事ガイド
よくある質問
Q. デリバリーで一番安いのはどこ? A. この記事では決めない。配達手数料も送料も、注文ごと・時間ごとに変わると各社のヘルプに書いてある。同じ注文を入れて、会計画面の合計を並べてみてくれ。
Q. 少額注文の手数料は、どうしたらかからない? A. Uber Eats のレストランでは、商品代金の合計が780円未満のときにかかる(一部の店は条件がちがう)。そこまでを知っておけば、会計画面で「少額注文」の行が出たときに理由が分かる。
まとめ:会計画面の下の行を、頼む前に一度見る
デリバリーの会計は、商品代のほかにサービス料・配達手数料(送料)などが乗る。1人分の小さい注文と、雨や混雑の夜は、その行が重くなりやすい。「お店と同じ価格」は商品代の話で、手数料は別だ。
頼む夜は、手数料も込みで選んだ夜だ。頼まない夜の分は、冷凍庫に箱で置いてある。その形ができていれば、会計画面の合計に驚く夜は減っていく。


