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在宅勤務の日、12時になって冷蔵庫を開ける。卵が2個と、いつ買ったか分からない調味料。そのまま扉を閉めて、結局カップ麺にお湯を注ぐ。そんな昼が続いているなら、足りないのは料理の腕じゃなく、昼の段取りの方だ。

俺の答えを先に言っておく。昼の献立は毎日決めない。ストックの組み合わせを、曜日ごとに決めておく。曜日で中身が決まっていれば、12時に冷蔵庫の前で止まる時間はぐっと減る。

国土交通省の令和7年度の調査では、雇われて働く人の25.2%がテレワークをしている。家で昼を迎える日があるのは、お前だけじゃない。なお、出社の日の昼は職場の昼食の方で話している。ここは家で食べる昼の話だ。

在宅勤務の昼ごはんがめんどくさくなるのは、昼休みに全部やるから

会社に出ていたころの昼は、外に出れば何かしら食べるものが並んでいた。弁当屋でも定食屋でも、並んだ中から選べば済んだ。家にはその「並んでいるもの」が無い。だから何を食べるかを、毎回ゼロから自分で決めることになる。

在宅の昼は、だいたい次の3つに分かれる。

3つとも、12時になってから何にするかを決め始めている点は同じだ。決めるのが遅い日ほど、手は近くのカップ麺に伸びる。

休憩の長さは、労働基準法で決まっている(厚生労働省の労働基準法Q&Aより)。労働時間が6時間を超えるなら少なくとも45分、8時間を超えるなら少なくとも1時間だ。つまりフルタイムなら、昼休みは45分〜1時間になる。

その中で「何を食べるか決める」「作る」「片付ける」を全部やると、休む時間が残りにくい。午前の会議が押した日なんて、冷蔵庫の前で迷う数分すら惜しいだろ。だから俺は、迷う工程そのものを昼休みの外へ出しておけと言っている。

在宅勤務の昼食の俯瞰。カップ麺とカロリーメイトが並ぶ在宅勤務の昼

在宅ランチ、何食べる?簡単に回すなら主食・主菜・副菜をストックで組む

迷う工程を外に出すには、先に「何をそろえれば昼になるか」を決めておく。農林水産省の「食事バランスガイド」には、主食・主菜・副菜という料理の分け方がある。この3つの枠に、家に置いておけるストックを当てはめるとこうなる。

皿何が主役の料理か家に置いておくストック
主食ごはん・パン・めん類・パスタなどパックご飯・冷凍うどん・冷凍チャーハン
主菜肉・魚・卵・大豆製品など卵・納豆・豆腐・サバ缶・サラダチキン・レトルトカレー(具の肉が主役のもの)
副菜野菜・いも・きのこ・海藻など冷凍ブロッコリーなどの冷凍野菜・カット野菜・フリーズドライ味噌汁(野菜が具の主役のもの)

レトルトカレーとフリーズドライ味噌汁は、中身で数える枠が変わる。肉が具の主役のカレーなら主菜、野菜が具の主役の味噌汁なら副菜だ。具が少ないものは、その皿の代わりには数えないでおけ。

副菜の枠は、カップ麺の昼だと空いたままになる。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、野菜料理1皿にはおよそ70gの野菜が入っているとしている。そして1回の食事で、野菜が主役の料理を1皿以上取り入れるのが目安だ。昼にも野菜の皿を1つ置いておけば、その目安に近づけやすい。3皿の考え方は健康的な食事の3皿で、野菜が足りない日の補い方は野菜不足の対策で話している。

ストックの選び方は、品ごとに別のページにまとめてある。

一度に全部を買いそろえようとしなくていい。棚と冷凍室が埋まるだけで、使い切れずに残る。次で決める型に要る分から買えば足りる。

3つの枠で迷ったら、主菜から決めるといい。主食はパックご飯・うどん・チャーハンの3つで回るが、主菜は種類が多い。ここが決まらないと、冷蔵庫の前で手が止まる。

曜日で型を決めれば、テレワークの昼ごはんは毎日考えずに済む

ここからが本題だ。曜日ごとに、主食・主菜・副菜の組み合わせを1つずつ決めておく。俺が組むなら、こうする。

曜日主食主菜副菜
月パックご飯レトルトカレー(具の肉が主役のもの)冷凍ブロッコリー
火冷凍うどん卵カット野菜
水パックご飯納豆フリーズドライ味噌汁(野菜が具の主役のもの)
木冷凍チャーハンサバ缶冷凍野菜

型は4つにしてある。金曜には型を置かず、その週に残ったストックで3皿を組む日にする。こうしておくと、買ったものが週末まで残りにくい。

組むときに見ているのは2つだけだ。

この表のとおりに組むと、週1回の買い物メモはこうなる(数は表から数えたもの)。

金曜は、このメモで買ったもののうち、残ったもので組む。

曜日と中身は、紙1枚に書いて冷蔵庫の扉に貼っておけ。12時にやることは、その紙を見て、書いてあるものを出すことだけになる。

在宅ランチの食卓。レンジで温めた冷凍弁当とサラダを並べた在宅ランチ

崩れやすいのは、週の真ん中でストックが切れた日だ。水曜に納豆が無ければ、豆腐かサラダチキンに替える。同じ枠の中で入れ替える分には、型は崩れない。

昼のたびに買い物に出なくて済むのも、型を決めておく利点だ。前の晩か週末にまとめて作るなら、主菜の枠に作り置きを入れてもいい。続け方は作り置きの話に書いた。

手が回らない週は、昼ごはんを宅配に預ける手もある

繁忙期で、週末の買い出しにも行けない週はある。そういう週まで、型だけで踏ん張ろうとしなくて構わない。昼の枠ごと、届くものに預けてしまえ。

どちらが合うか迷うなら、食事サービスの選び方で軸の順番を先に決めておくと早い。値段や送料などの条件は、それぞれのページに載っている。

頼む週は、型を書いた紙の、その曜日の欄に「宅配」と書き込んでおくと、翌週に元の型へ戻すときも迷わない。宅配を頼んだ週も、型の表は捨てずに残しておく。届かない曜日は、いつもの型で回せる。

まず月曜の型を決めて、ストックを買う

最初から4つの型をそろえる必要はない。今週は、月曜の1つから始めればいい。

今週やること

①買い物メモに、月曜の主食・主菜・副菜のストックを書く ②週末に、そのメモのものをまとめて買う ③月曜の12時は、冷蔵庫ではなくメモを見る

月曜が回ったら、火曜の欄を埋める。そうやって木曜まで埋まれば、12時にやることは紙を見ることだけになる。カップ麺の日が挟まっても気にするな。次の日の型に戻ってくれば、昼はまた回り出す。