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「一人暮らし 栄養バランス」で検索したお前へ。先に言う。全部の栄養素を管理しようとするな。続かないからだ。

実家にいた頃は、献立も食材の管理も親がやってくれていた。家を出た瞬間、それがまるごとお前に乗る。仕事で手一杯の時期に、栄養まで完璧にやるのは無理がある。崩れる仕組みは一人暮らしで食生活が崩れる理由にまとめた。

だから狙いを絞る。一人暮らしで特に不足しやすいのは3つだけだ。タンパク質、食物繊維、ビタミンD。この3つを頭に置くと、食事の選び方が変わる。

まず3つだけ

一人暮らしの栄養バランスは、全部を管理しなくていい。 不足しやすいのはタンパク質・食物繊維・ビタミンDの3つ。 この3つを補う意識だけ持てば、残りは後からでいい。


一人暮らしの栄養バランスは「3つ揃える」だけでいい

栄養バランスと聞くと、品目を数える話に思える。だが毎食それをやる余力は、疲れて帰った夜には残っていない。

考え方を変えよう。この記事で言う栄養バランスとは「不足しやすい3つが1日で大体そろっているか」のことだ。1食ごとの完璧さは要らない。目安は厚労省「日本人の食事摂取基準」による。

栄養素1日の目安不足が続くと出やすいこと
タンパク質約50〜65g疲労感・肌荒れ
食物繊維20〜25g便秘・腸内環境の乱れ
ビタミンD8.5μg骨や免疫の維持に関わる

タンパク質は成人で1日あたり男性65g・女性50g前後だ。厚労省「日本人の食事摂取基準」の推奨量にあたる。ざっくり体重1kgあたり1gと覚えてもいい。

大事なのは「この3つは意識しないと落ちる」と知っておくことだ。

数字は今すぐ覚えなくていい。毎日完璧にやろうとするから続かない。3つだけ頭に置いておけ。


「一人暮らし 栄養失調」とまではいかなくても

検索すると「一人暮らし 栄養失調」という言葉も出てくる。ただ、そこまで進む人は多くない。脅すつもりはない。問題はその手前だ。不足が続くと、疲労感や便秘、気分の落ち込みとして出やすい。

怖いのは栄養失調そのものより、その手前のだるさが普通になることだ。

厚労省「健康日本21」も、野菜と魚の不足を生活習慣の課題に挙げている。次のどれかに当てはまるなら、3つを足す合図だ。

心当たりがあっても、責める話じゃない。放っておくと、一人暮らしの食事はこの形に寄る。3つを足すところから戻せばいい。


タンパク質:コンビニ食だと必要量の4分の1

コンビニ飯で最初に落ちるのは、いつもタンパク質だ。

一人暮らしでまず崩れるのがここだ。丼もの、麺、パン。手軽な飯は炭水化物に寄る。肉・魚・卵は、意識して足さないと入ってこない。

必要量を1日60gとすると、おにぎり2個とカップ麺の昼飯では、タンパク質は10〜15gにしかならない。必要量の4分の1ほどだ。手軽に足せるものを挙げる。

自炊がほぼ無い週は、高タンパクの宅配弁当に振ってもいい。高タンパクの宅配弁当・Muscle Deliは1食のタンパク質量を表示している。1食で20〜30g摂れるメニューが多く、自炊の少ない一人暮らしと相性がいい。

もっと詳しい足し方はタンパク質が足りない時の対処にまとめた。

作り置きのゆで卵だけでも、今日から差は縮む。完璧を待つな。

ゆで卵・サラダチキン・豆腐・ギリシャヨーグルト・プロテインが並んだ俯瞰


食物繊維:野菜だけだと足りない

食物繊維も一人暮らしで崩れやすい。自炊が減ると、野菜を切って火を通す工程がまるごと消えるからだ。外食と中食だけだと、野菜は1日100〜150gで頭打ちになりやすい。

野菜は量で負ける。だから常備できる形にしておくといい。

食物繊維の目標量は1日20〜25g。レタスなら1玉でも3〜4g程度。サラダを両手いっぱい食べても、食物繊維は数gにしかならない。厚労省「健康日本21」の野菜の目標は1日350g。

食物繊維は2種類ある。

どっちも要る。片方だけ増やしても腸は整わない。両方に効く組み合わせを挙げる。

野菜と果物を切らしたくないなら、冷凍で常備する手もある。冷凍の野菜・果物が届くGREEN SPOONは、1食分ずつパックされていて必要な分だけ使える。ただしスムージーにするならミキサーが要る。そこだけ先に確認しておけ。

野菜が摂れない日の詰め方は野菜が摂れない時の対処にある。

野菜は「1日350g」で覚えなくていい。「毎食、手のひら1杯」で足りる。


ビタミンD:食べ物からは摂りにくい

3つのうち、一番やっかいなのがビタミンDだ。含まれる食材が魚にかたよっている。魚を日常で食べない一人暮らしだと、まず入ってこない。

ビタミンDは日光でも作られる。ただ在宅勤務や夜型の生活だと、その分もあてにできない。多い食材は限られる。

食材ビタミンD(目安)
鮭 1切れ約25〜30μg
いわし・さんま 1尾約15〜20μg
卵黄 1個約1μg
干し椎茸 1枚約0.5μg

干し椎茸は、使う前に数時間 日に当てるとビタミンDが増える。やっておいて損はない。

1日の目安は8.5μg(厚労省「日本人の食事摂取基準」の目安量)。鮭を1切れ食べれば届くが、毎日は難しい。

3つの中で、サプリも選択肢になるのはビタミンDだけだ。

魚を焼く気力がない週の手は2つ。

サプリはあくまで補う手段のひとつだ。効果をうたう製品を選ぶ必要はない。含有量の表示で選べばいい。

自炊で組み立てたいお前には、食材が届くタイプが向く。食材が届くオイシックスおためしなら、魚の切り身とレシピがセットで来る。献立を考える工程だけ先に消せる。

魚は週2回で十分だ。毎日やってるやつはいない。


栄養バランスは「知って選ぶ」だけで回る

ここまでを一度まとめる。一人暮らしの栄養バランスは、この3つを意識するだけでいい。

1週間で見て、3つが大体入っていれば合格だ。1食ごとに減点すると、しんどくなって続かない。

自炊が週2〜3日で止まる週は、宅食に寄せていい。管理栄養士が監修した惣菜宅配なら、選ぶだけで3つに寄せられる。選んで届く惣菜宅配・ミールセレクトはその一例だ。

料理そのものを減らす考え方は一人暮らしの健康的な食事にある。鍋で栄養と食費と手間を一度に片づける方法は鍋料理で栄養を摂るに書いた。

今日やること

1つでいい。明日の朝にゆで卵を1個足す。 それができたら、次の週に納豆を1パック足す。 3つ全部そろえるのは、そのあとでいい。

栄養バランスは、知っている人が選べるだけのものだ。難しくない。今日、1つだけ始めろ。

卵・納豆・鮭・サラダチキンが並ぶ一人暮らしの食卓