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結論から言う。自炊は「安い」とは限らない。計算すると、やめた方がトクなケースがある。


自炊のコストを正直に計算してみた

「自炊は節約になる」という思い込みがある。だが、本当にそうか。

1人分の夕食を自炊した場合のコストを洗い出すと、こうなる。

食材費だけ見れば安く見える。だが、余って捨てた分を足すと話が変わる。農林水産省の調査では、1人暮らし世帯の食品ロスは年間で1人あたり約23kgとされている。金額に換算すれば、軽く年間1〜2万円が捨てられている計算だ。

さらに、時間を時給換算すると本当のコストが見えてくる。時給1,000円の人間が毎日60分を食事準備に使えば、1ヶ月で約30時間=3万円分の時間を投じていることになる。

冷蔵庫の奥で傷んだ野菜と肉。食材ロスの現実を俯瞰で描く


「やめる」判断が合理的になる3つの条件

以下に当てはまるなら、迷う必要はない。やめろ。

1. 食材を余らせて捨てることが月に2〜3回以上ある

捨てているということは、自炊のコストが積み上がっているということだ。節約のつもりが逆効果になっている。

2. 料理の時間が疲弊の原因になっている

仕事で疲れて帰宅し、さらに30〜60分立って料理をする。それが翌日のパフォーマンスを下げているなら、食事の質と引き換えにしている代償が大きすぎる。

3. 「なんとなく自炊」を惰性でやっている

作りたいものがあって自炊するのと、やめ方がわからないから続けているのとでは意味が違う。後者なら、一度立ち止まって計算する価値がある。


実際にやめてどうなったか

俺が自炊の手を抜き始めたのは、食材を腐らせた日だった。キャベツ4分の1と豚こまが、使いかけのまま冷蔵庫の奥で死んでいた。

「これ、全部買った意味なかった」と気づいたとき、自炊への義理立てをやめる気になった。

食事を外部に任せたら、浮いた時間で副業のリサーチができるようになった。睡眠時間が20〜30分増えた。食費の「見えない損」がなくなった。


自炊を「やめる」は、逃げじゃない

自炊=美徳という空気がある。だが、美徳のために体を削る必要はない。

食べることは手段だ。目的じゃない。手段にかけるコストが見合わなくなったなら、変えればいい。

計算してみてから、判断しろ。感情じゃなく、数字で決めるべき話だ。

夜、テーブルで手帳を開く手元。食費の計算をしている。自分で決めるという静かな決断

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