自炊をやめた。それが正解だった話
自炊を続けるコストを食材費、時間、疲労、食品ロスから見直し、やめる判断が合理的になる条件と代替策、暮らし方の見直しを具体的に詳しく整理します。
結論から言う。自炊は「安い」とは限らない。計算すると、やめた方がトクなケースがある。
自炊のコストを正直に計算してみた
「自炊は節約になる」という思い込みがある。だが、本当にそうか。
1人分の夕食を自炊した場合のコストを洗い出すと、こうなる。
- 食材費:1食あたり300〜500円(まとめ買いでも余らせれば増える)
- 光熱費:ガス・電気で1食につき約50〜80円
- 時間コスト:買い物・調理・洗い物で1日平均60〜90分
食材費だけ見れば安く見える。だが、余って捨てた分を足すと話が変わる。農林水産省の調査では、1人暮らし世帯の食品ロスは年間で1人あたり約23kgとされている。金額に換算すれば、軽く年間1〜2万円が捨てられている計算だ。
さらに、時間を時給換算すると本当のコストが見えてくる。時給1,000円の人間が毎日60分を食事準備に使えば、1ヶ月で約30時間=3万円分の時間を投じていることになる。
「やめる」判断が合理的になる3つの条件
以下に当てはまるなら、迷う必要はない。やめろ。
1. 食材を余らせて捨てることが月に2〜3回以上ある
捨てているということは、自炊のコストが積み上がっているということだ。節約のつもりが逆効果になっている。
2. 料理の時間が疲弊の原因になっている
仕事で疲れて帰宅し、さらに30〜60分立って料理をする。それが翌日のパフォーマンスを下げているなら、食事の質と引き換えにしている代償が大きすぎる。
3. 「なんとなく自炊」を惰性でやっている
作りたいものがあって自炊するのと、やめ方がわからないから続けているのとでは意味が違う。後者なら、一度立ち止まって計算する価値がある。
実際にやめてどうなったか
俺が自炊の手を抜き始めたのは、食材を腐らせた日だった。キャベツ4分の1と豚こまが、使いかけのまま冷蔵庫の奥で死んでいた。
「これ、全部買った意味なかった」と気づいたとき、自炊への義理立てをやめる気になった。
食事を外部に任せたら、浮いた時間で副業のリサーチができるようになった。睡眠時間が20〜30分増えた。食費の「見えない損」がなくなった。
自炊を「やめる」は、逃げじゃない
自炊=美徳という空気がある。だが、美徳のために体を削る必要はない。
食べることは手段だ。目的じゃない。手段にかけるコストが見合わなくなったなら、変えればいい。
計算してみてから、判断しろ。感情じゃなく、数字で決めるべき話だ。