外食だけで月3万〜4万円は普通にある

先に数字を出す。外食中心の一人暮らしは、月の食費が3万〜4万円台に達することが多い。「そんなに使っていない」と思う人ほど、計算したことがない。

ランチを毎日外食にすると、800円×20日(平日)=16,000円。夕食を週4〜5回外食にすると、1,200円×15日=18,000円。合計34,000円だ。ここにコンビニでの飲み物・間食を加えれば40,000円を超えることも珍しくない。

「自分はそこまで食べていない」と感じるなら、まず1週間分の食事の支払いをメモしてみろ。数字を見てから判断しろ。


「外食は高い」は本当か。時間コストを含めて整理する

コストだけで比較すると、外食は割高だ。自炊なら同じ内容の食事が1食400〜600円で作れることが多い。

だが、外食には「調理と片付けの時間を買う」側面がある。自炊の時間コストを分解すると:

  • 献立を考える:5〜10分
  • 食材を買いに行く:往復20〜30分(週1〜2回)
  • 調理:20〜40分
  • 後片付け:10〜15分

1食あたりに換算すると、買い物込みで30〜50分の時間コストが発生する。時給1,500円で換算すれば、1食750〜1,250円分の時間を使っている計算になる。

仕事が繁忙な人間、残業が多い人間にとって、外食は合理的な選択になる局面がある。「外食は無駄」という断言は雑だ。


外食が習慣化したときの3つの問題

時間コストを考慮しても、食事のすべてを外食に依存することには実際の問題がある。

問題1:コストが読めない

外食の支払いは日によってぶれる。「今日は定食で750円」「気が向いてラーメン1,000円」「深夜にコンビニで弁当500円+菓子200円」。小口の積み上げが見えにくく、月末の食費が想定外に膨らむ。

問題2:栄養が偏る

外食は炭水化物と脂質が過多になりやすい。定食屋を選べばバランスは取れるが、ファストフード・ラーメン・丼物が続くと野菜とたんぱく質が不足しやすい。意識しなければ食事の質は落ちる。

問題3:深夜・悪天候時のコストが高い

仕事が遅くなった夜、雨の日。この局面で頼れるのは「コンビニ弁当」か「チェーン店の深夜営業」だけになる。どちらも質に対してコストが高い。外食依存度が高いほど、こういう局面のダメージは大きい。


自炊との比較:コストと手間を両面で見る

外食中心自炊中心
月の食費(目安)3〜4万円1.5〜2万円
1食あたり800〜1,500円300〜600円
準備の手間ほぼなし買い物・調理・片付け
1食あたりの時間10〜20分(移動含む)30〜50分
栄養のコントロール店次第自分でできる

コスト面では自炊が有利で、差額は月1〜2万円になる。ただし、その差額には「週に数時間の調理時間」が含まれている。副業・勉強・睡眠時間を優先したい人間にとって、この時間コストは現実的な障害だ。


外食を全否定しない。「全部外食」という構造が問題だ

外食そのものが悪いわけではない。問題は、食事のすべてを外食に依存する構造にある。

月の食費を4万円台から2万円台に下げるには、「全部外食」の一部を別の選択肢に置き換えるだけで届く。

具体的な置き換え例:

  • 昼だけ弁当持参または宅食にして、夜は外食を使う
  • 週3〜4日は自炊か宅食、残りを外食
  • 深夜帰宅の多い曜日は前日に宅食を用意しておく

ランチ800円を週5回から週2回に減らすだけで、差額は月12回×800円=9,600円。夕食の外食を月15回から月8回に落とせば、さらに8,400円が動く。合計月18,000円の差だ。

完全な自炊に切り替える必要はない。まず今月の外食回数と1食あたりのコストを記録しろ。数字が見えれば、どこを変えればいいかが自ずとわかる。