お弁当が作り続けられないのは意志の問題じゃない
お弁当が続かない理由を、朝の時間・前夜の余力・洗い物から整理し、毎日作れない人でも罪悪感なく食事を回せる考え方と現実的な代替策を数字つきで示す。
お弁当は、続かないなら一度やめていい。節約のために毎朝作るべきだ、という考えに縛られる必要はない。問題はお前の根性ではなく、朝・夜・洗い物まで含めた生活の設計だ。
弁当作りは、見た目より工程が多い。前夜に米を炊く。主菜を用意する。副菜を詰める。朝に冷ます。弁当箱を持っていく。帰宅後に洗う。ざっと数えても6工程ある。料理そのものは20分でも、考える時間と片づけを足すと30〜40分は取られる。
これを平日5日で回すと、週に150〜200分だ。月にすると10時間を超える。仕事、通勤、風呂、洗濯のあとにその時間を毎週差し出す。続かない人が出るのは当然だ。ここで「自分はだらしない」と責めるな。仕組みとして重い。
特にきついのは朝だ。出発までの30分は、1日の中で一番余白がない。寝坊した日、雨の日、ゴミ出しの日、少し体が重い日。どれか1つ乗るだけで弁当は崩れる。弁当が続く生活は、朝に余裕がある人向けの設計だ。余裕がない人が同じことをやれば、どこかで止まる。
前夜の余力も甘く見てはいけない。帰宅してから「明日の弁当を考える」は、ただの料理ではない。明日の自分の昼飯まで先回りする作業だ。夕飯を作り、弁当分を取り分け、冷蔵庫の残りを見て、傷まないか考える。疲れた頭には重い。
洗い物も地味に効く。弁当箱、箸箱、保存容器、フライパン。朝に詰めるだけで済むようにしても、夜の台所には何かが残る。毎日続けるものは、この小さい面倒が一番強い。1回ならできる。5日続けるから苦しくなる。
だから結論ははっきりしている。お弁当を続けられないなら、毎日作る前提を捨てろ。週5日ではなく週1〜2日に落とす。冷凍ごはんと卵だけの日を作る。昼は買う日を最初から決める。全部を弁当で節約しようとするから、途中で折れる。
節約も、弁当だけが正解ではない。昼を毎日800円で買えば平日20日で16,000円。週2日だけ600円の弁当にできれば、月に1,600円は下がる。完璧な弁当生活でなくても、数字は動く。ここを見ろ。0か100かで考えるから苦しくなる。
食事は気合いでなく、逃げ道込みで組むものだ。冷凍の主食、常備できる汁物、買って済ませる日、外で食べる日。この4つを最初から混ぜておけ。弁当を作れた日は勝ち、作れない日は別ルートで飯を食う。それでいい。
お弁当をやめたから負けではない。毎日食べる仕組みを作れないほうがまずい。続かない方法にしがみつくな。お前の生活に合う形まで小さくして、飯だけは途切れさせるな。